ソニーの高級コンパクトデジタルカメラ DSC-RX100M3 を購入2014/10/20

昨年購入したパナソニックのデジタルムービーカメラHX-WA30( http://tokyo-oasis.asablo.jp/blog/2013/10/11/7009739 )ですが、1年間利用してみて、持ち運びに便利で簡単にショートムービーが制作できる大きなメリットがありますが、幾つか不満も出てきました。また今まで利用してきたニコンの安いコンデジが時々電源が突然落ちるようになり、こちらも不満が高まってきました。

そこで動画でも静止画でも活躍できるイメージセンサーのサイズが大きな高級コンデジを探すことに。
普段の街歩きや旅行の合間にショートムービーを撮影したい私としては、一眼レフはミラーレスも含めて買う気がしません。結局重くて持ち歩かなくなり、宝の持ち腐れになる可能性大です。広角レンズ好きの私としては、望遠レンズはさほど必要としていない(特に動画では)ので、レンズ交換するのも面倒です。また一般のビデオカメラは空間光学手ブレ補正式のカメラでも、小型のビデオカメラはイメージセンサーのサイズが小さいため購入する気がしません。

【パナソニック HX-WA30の不満点】

電子式手ブレ補正が不自然に画面を補正するし、うまく手ブレが補正できません。

iPhone5とWi-Fi直接接続によるリモート操作ですが、時々電波が途切れて再接続しなければならなくなったり、iPhone5の画面が自動ロックしたり(設定で解除はできますが、解除すると電池の減りが早い。)とイライラします。結局三脚(主にゴリラポッド ハイブリッドですが)を使っている時に、Wi-Fiリモート操作するのが面倒になり、録画開始/停止ボタンを押すことになります。この時困るのが停止ボタンを押す時にカメラが揺れてブレること。編集時にこのブレた所をいちいちカットしなければなりません。ズームボタンを押しても同じことが起きます。簡単にシーン結合できる機能を持っているのに、これでは困ります。有線か赤外線の専用リモコンがあれば簡単に解決できます。

タイムラプスの機能(インターバル記録)はありますが、フルHDではなく、1280×720になってしまうこと。連写も枚数に限りがあるので、連写でタイムラプスもできません。

スローモーションの機能はありますが、こちらもフルHDではなく、1280×720になってしまうこと。1920×1080/60pで撮影できれば、ソフト処理で比較的滑らかなスローモーションが実現できます。

イメージセンサーのサイズが1/2.33型と小さいので仕方ないですが、やはり暗所の画像はいまいちです。1型以上のカメラなら満足できそうです。

バリアングル液晶は非常に便利ですが、EVFがないので明るい所での撮影がしにくいことがあります。

以上の不満点を解決するために、各メーカーの高級コンデジの仕様や取説を比較検討したり、YouTubeの映像を47インチのテレビで確認した結果、候補に挙がったのは、ソニー DSC-RX100M3です。
一般にカメラメーカーの製品は一眼レフでも未だに1920×1080/30pの製品が多く、専用リモコンを用意している高級コンデジは皆無で、動画撮影に時代遅れな印象です。
ただパナソニックとキャノンから大型イメージセンサーの高級コンデジが発表されるという噂があったので、それを待つことにしました。

噂のパナソニック DMC-LX100ですが、4/3型イメージセンサーで1型より大きく、4Kも撮影できるなど魅力的ですが、内蔵フラッシュなし、液晶は固定式、リモコンはスマートフォンによるWi-Fi直接接続と、私の希望は満たせませんでした。
キャノンの1型イメージセンサーのPowerShot G7Xは、EVFなし、リモコンは同じくスマートフォンによるWi-Fi直接接続と、こちらも私の希望は満たせませんでした。
どちらも商品企画した人は動画撮影の経験が少ないか、重要視していなくて、高級コンデジに専用リモコンが必要なんて頭にないのでしょう。重たい高級一眼を買ってくれということですかね。

やはり私の希望をすべて満たすのはDSC-RX-100M3でした。ソニーのカメラを購入するのは8mmビデオ以来です。
DSC-RX100M3

コントラスト・オートフォーカスの挙動、手ブレ補正がいまいちというネットでのレビューがありますが、これから使いこなしていきたいと思います。
リモコンは現在、有線リモコン RM-VPR1 が販売されていますが、赤外線リモコンの方が明らかに便利なので、11月7日発売予定の RMT-VP1K (写真)を待ちます。
RM-VPR1

スマートフォンによるリモコンが流行りですが、HX-WA30での経験では、場所、アングルを変えて、幾つものシーンをすばやく動画撮影するには、大きくて重く、取扱いに慎重にならざるを得ないスマートフォンはリモコンに不向きです。静止画撮影でシャッターを切る程度のおまけの機能と考えた方が良いです。
カメラレビューでWi-Fi直接接続によるリモート操作を便利と書いている評論家がいますが、こういう評論家は動画の撮影経験がないのでしょう。

ソニーのリモコン用のマルチ端子は既存のマイクロUSB端子を流用していて、むやみに端子を増やさない、うまいやり方です。リモコンの種類も豊富で、リモコン三脚、三脚機能付きシューティンググリップなどもあり、動画撮影のツボが良くわかっているメーカーだと思います。
また連写ではインターバルの時間間隔が指定できないし、タイムラプスにパンやズームの動きを入れたい(タイムラプスアプリではできない)ので、外付けインターバルタイマーの発売も期待したいです。
専用リモコンとインターバルタイマーは高級コンデジでも必需品です。
スマートフォンで4Kやタイムラプスが撮影できる時代ですし、Bluetoothのリモコンもあります。これではスマートフォンに負けてしまいます。レンズ交換はできないけれど、機能、描写は一眼並みにしないと、高級コンデジも生き残れないでしょう。

人力でインターバル撮影した人もいるみたいです。