日本民藝館・旧前田侯爵邸へ2014/03/08

今日は柳宗悦が開設した日本民藝館と近くの駒場公園内にある旧前田侯爵邸(旧前田家本邸)に行ってきました。日本民藝館は初めて、旧前田侯爵邸は東京都近代文学博物館として利用されていた時に一度訪れています。
渋谷から井の頭線に乗って行きましたが、井の頭線に乗るのは相当久しぶりです。



日本民藝館は柳宗悦の民藝運動の本拠として、また現在は西館としている建物は自宅として利用されていました。本館と西館の長屋門(栃木県から移築したもの)は登録有形文化財です。
本館に入ると見学者は多く、外国人も多数来館していました。思わず「Why did you come to Japan?」と聞きたくなりましたが、付けている名札を見ると「Japan society」の御一行でした。
http://www.japansociety.org/

本館は意外と広く、柳宗悦の見識眼で集められた工芸品が多数鑑賞できますが、収蔵品は17,000点もあるようです。
西館(公開日限定)では柳宗悦自身が設計した自宅の様子を拝見できましたが、工芸品の展示はありません。

次に近くの駒場公園にある旧前田侯爵邸(旧前田家本邸)を見学しました。洋館と和館があり、国の重要文化財に指定されています。洋館と和館を併設するのは、台東区池之端にある旧岩崎邸などにも見られますが、この場合、普通は和館が普段の住まい、洋館が迎賓施設とするのが一般的です。ところが旧前田侯爵邸では洋館が普段の住まい、和館が外国人接待用の施設としているのですから、加賀百万石、旧前田藩のお殿様はハイカラです。

洋館はチューダー様式となっていますが、英国の田園の、主に木造の館を発祥とする様式(八ヶ岳高原ヒュッテが有名です。)にしては、豪華で美しすぎるチューダー様式です。
設計は、現在の帝国ホテル本館(遺作)を設計した高橋貞太郎。学士会館、川奈ホテル、赤倉観光ホテル、白金にある旧服部邸、日本橋高島屋本館も設計していて、邸宅・ホテル建築が得意な建築家です。
入館料は無料ですし、昭和初期の豪華な洋館の雰囲気に浸ることができます。また和館も欄間、床柱、梁など、細部を見ると、高価な木材が使われていることがわかります。

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